利用規約
NICTサイエンスクラウドは、情報通信研究機構がビッグデータ技術研究開発のために構築した研究開発基盤です。クラウド基盤要素技術をマッシュアップすることでさまざまな科学研究課題解決を試みることができます。システム安定運用には最大限の配慮をしますが、サービス運用システムではありませんので、その点を十分にご理解いただいた上で申請をお願いします。
NICTサイエンスクラウドでは、申請テーマの成果概要およびクラウドの有効性について学会・研究会・学術論文・その他の記事等および本Webサイトで事例報告させていただくことがあります。研究内容に直接関わる内容の発表については事前にご相談させていただきます。
NICTサイエンスクラウドをご利用いただくにあたっては、必ず以下の規約をご熟読頂き、お申し込みください。
NICTサイエンスクラウド利用規約
- 規約の目的
本利用規約は、情報通信研究機構(NICT)が提供しているNICTサイエンスクラウドを利用する者の適正かつ円滑な業務遂行のために定めるものである。
- 適用範囲
本利用規約は、NICTサイエンスクラウドに適用される。ただし、NICTサイエンスクラウドに設置される各システムや設備の設置目的や運用の継続性を鑑み、本利用規約で規定されるもの以外の細則がある場合にはそれにも従うものとする。
- 利用者種別
NICTサイエンスクラウドは、以下の利用者種別を定義する。
- (1)
- 研究者(研究開発者を含む)
- 一般に、学術研究(営利目的を含まない)を目的としてNICTサイエンスクラウドを利活用する利用者。科学研究や技術開発が、主な対象となる。
- (2)
- システム運用者
- 民間企業等でNICTサイエンスクラウドのシステムを実装、運用する利用者。
- (3)
- その他
- 利用期限
- すべての利用者については、利用期限を当該年度内とし、年度を超えて利用継続を希望する場合は継続利用申請を必要とする。
- 年度末に継続利用申請を行わない場合は、利用資格を失う。
- 年度途中に利用資格を失った場合には、その時点で利用登録を抹消する。
- 利用者遵守事項及び責務に違反した場合には利用登録を抹消することがある。
- 利用申請
- NICTサイエンスクラウドの研究利用については研究プロジェクト単位で申請を行うこと。
- 申請に際しては、研究代表者が必要に応じて書類を提出すること。
- 利用者の遵守事項
- 本規約に同意し、遵守すること。
- セキュリティ確保のため秘密鍵の管理は厳重に行うこと。
- パスワードは下記サイトでチェックし、"中"以上とすること。
https://www.microsoft.com/japan/protect/yourself/password/checker.mspx
- パスワードは定期的に変更すること。変更までの最大期間は、原則として3カ月とする。
- 他のアカウントのデータを無断で閲覧しないこと。
- NICTサイエンスクラウドはNICTのネットワーク上に構築されていることを理解・自覚し、NICTに直接的、間接的に迷惑が及ぶ行為を厳に慎むこと。
- NICTサイエンスクラウドを利用して得られた研究成果は、 NICTサイエンスクラウド利用による研究成果である旨を謝辞として発表、論文等に必ず記載すること。
- NICTサイエンスクラウドの資源は有限であり、多くの利用者が共同で利用することを念頭に置き、お互いが快適な利用環境を維持できるよう心がけること。また、 NICTサイエンスクラウドが有する共用資源、共用端末等の長期確保や独占的利用は行わないこと。
- 特に計算機のローカルディスク容量を圧迫する利用方法は、これを厳に慎み、不要なファイルなどは速やかに消去すること。
- 使用ディスク容量などについて事務局より連絡があった場合は、速やかに指示に従うこと。
- NICTサイエンスクラウド研究環境は仮想的なひとつの研究室と捉え、この仮想的な研究室に所属している立場となることを認識し、理解すること。
- 他の研究プロジェクト利用者も同じ研究室に所属している研究者である。
- 研究室内の研究者同士のコミュニケーション促進のため、顔写真を含めて個人情報が利用者間でのみ公開され、共有することがある。ただし、利用者の個人情報などは、NICTサイエンスクラウド利用目的以外に使用しないこと。
- NICTサイエンスクラウドのすべてのリソースに対する不法行為はこれを固く禁ずる。
- 利用者の責務
- 年度毎にNICTサイエンスクラウドの利用について別途定める書式で下記を報告書にて提出すること。
- NICTサイエンスクラウド利用成果:論文投稿、学会発表、書籍執筆など
- NICTサイエンスクラウド利用状況報告
- 利用者が所有するデータ等は、利用者自身にて責任をもってアクセス保護、バックアップなどを行うこと。
- 利用条件
- NICTサイエンスクラウドのユーザメーリングリストに登録される。
- NICTサイエンスクラウドのメンテナンス(計画停電、ネットワーク設定変更など)に関するアナウンスは、上記メーリングリストを通じて連絡される。
- 下記の行為を禁ずる。
- 利用者が行う研究と無関係に利用する行為
- 直接に営利を目的として利用する行為
- ネットワークの運営を妨害する行為
- 法令や公序良俗に反する行為
- その他、NICTが不適当と認める行為
- サイエンスクラウドIDおよびパスワードを他人に無断で知らせる行為
- SSH接続用の認証鍵を他人に無断で利用させる行為(SSH利用者のみ)
- NICTや他の利用者に損害を与える可能性があると判断される場合には、予告なくアカウントを削除することがある。
- 提出されるNICTサイエンスクラウド利用成果報告書は、NICTサイエンスクラウドの成果として公開される。
- NICTサイエンスクラウドに独自計算機を接続したり仮想OS環境を接続したりすることは、NICTサイエンスクラウド全体に対してセキュリティ的な脅威を与える存在となり得る。
- ウィルス駆除ツールの導入など、適切なセキュリティ対策を利用者の責任において講ずること。
- 許可なくサイエンスクラウドネットワークに機器接続等を行わないこと。
- NICTサイエンスクラウド利用報告会での発表を依頼することがある。
- NICT本部以外の場所に独自機器をJGNの回線を経由して接続し、NICTサイエンスクラウドを利用する場合には、JGN利用規約に沿って利用することとなる。
http://www.jgn.nict.go.jp/ja/procedure/documents/1_JGN_kiyaku.pdf
- 免責事項
- NICTサイエンスクラウドは、NICT内の研究の一環としての実験的なサービスであり、予告なくサービスが停止する場合がある。その際、利用者の作業中のファイル等が失われても、NICTは一切の責任を取ることはない。
- その他、NICTサイエンスクラウドの利用により生じた損失や損害などについては、NICTは一切の責任を負わないものとする。共同研究契約締結者については、契約内容に準ずるものとする。
- ネットワーク帯域の占有もしくは過剰利用した際には、利用を停止することがある。
- NICTサイエンスクラウドの利用を終了した後は、事務局がアカウントおよびデータを削除することがある。
NICTサイエンスクラウドハウジング利用規約
- 規約の目的
本利用規約は、情報通信研究機構(NICT)が提供しているNICTサイエンスクラウドに独自計算機リソースを接続して利用する者の適正かつ円滑な業務遂行のために定めるものである。
- 適用範囲
本利用規約は、NICTサイエンスクラウドの利用許可を有する正規利用者に適用される。
- 利用資格
NICTサイエンスクラウドへの計算機接続を行う者に求める資格を、下記のとおりとする。
- NICTサイエンスクラウド事務局との事前調整により、NICTサイエンスクラウドへの計算機接続が研究にとって必要であると認められること。
- 本規約に同意し、遵守すること。
- 利用者の遵守事項
- 要望内容をNICTサイエンスクラウド事務局およびNICTサイエンスクラウド研究開発メンバーと十分に事前調整し、ハウジング利用申請書に必要事項を記載すること。
- 申請以外の機器を接続することは禁止する。
- NICTサイエンスクラウドに接続して利用する期間は、当該機器を他のネットワークに接続することは禁止とする。
- モバイル機器(ノートPCなど)の接続は禁止とする。
- NICTサイエンスクラウドネットワークからの無線LANの利用を禁止とする。
- NICTサイエンスクラウドネットワークに、ルータ等を接続してローカルネットワークを構成することを禁止とする。
- 接続するホストに下記の禁止ソフトウェアをインストールしないこと。
- ファイル交換ソフトウェア
- Winny, Gnutella, BearShare, LimeWire, Gnutella Light, FreeWire, NeoNapster, Qtraxmax, Gnucleus, Mactella, WinMX, iShare, Utatane,BitTorrent, KaZaA, eDonkey, OneMX, Cabos, Shareaza, eMule, Share, FlashGet等(これに限らない)
- VPN環境提供ソフトウェア
- SoftEther, PacketixVPN 等(これに限らない)
ハウジング申請書に記載されている事項を順守すること。
研究上必要な場合は、個別相談の上で、利用を許可することがある。
- 接続する機器の利用者は、NICTサイエンスクラウドのIDを有すること。
- 外部ネットワークから、NICTサイエンスクラウドのゲイトウェイを介さずに遠隔操作(SSH、リモートデスクトップなどを含む)を行うサービスにログインすることは原則禁止とする。
- NICTサイエンスクラウドにて提供しているSSHサーバ(RSA公開鍵認証)を経由すること。
- リモートデスクトップなどは、NICTサイエンスクラウドにて提供しているSSHサーバから、SSHのポートフォワードを行って利用すること。
- 接続ホストにUSBメモリなどの外部記録媒体を利用する際は、接続直前に別マシンでウィルススキャンを必ず実施すること。問題が発見された媒体の使用は禁止とする。
- 申請時の内容から設定変更などを行う場合は、内容変更の旨の申請書を再提出すること。
- NICTサイエンスクラウドへの接続を停止する場合は、撤去の旨の申請書を再提出すること。
- 利用者の責務
- NICTサイエンスクラウドへの計算機接続にあたっては、以下を十分に理解・自覚し、配慮のこと。
- NICTサイエンスクラウドに独自計算機を接続することや仮想OS環境を接続することは、NICTサイエンスクラウド全体に対してセキュリティ的な脅威を与える存在となり得る。
- ウィルス駆除ツールの導入など、適切なセキュリティ対策を利用者の責任において講ずること。
- OSや利用ソフトウェアを常に最新状態に保ち、既知のセキュリティホール等を放置しないこと。
- その他、安易な接続により他の研究者に迷惑をかけないように十分に配慮すること。
- 機器を設置する際には、十分な耐震対策を講ずること。
- ハウジング利用申請にて研究代表者が、対象機器の管理、セキュリティ、正常運用、保守などに対する責任を負うものとする。
- 機器をNICT本部に設置する場合も同様とする。
- NICTサイエンスクラウドネットワークに機器を接続する前に、必ずネットワークセキュリティの対策を実施すること。
- 接続する機器のユーザ管理は、ハウジング利用者側にて行うこと。
- 接続する機器の各ユーザパスワードは下記サイトでチェックし、"中"以上とすること。
https://www.microsoft.com/japan/protect/yourself/password/checker.mspx
- 接続機器の責任者は、接続する機器を利用するすべてのユーザに対して本規約の教育を実施し、本規約を順守させること。
- 接続する計算機には、NICTサイエンスクラウド運営担当用のアカウントを作成すること。
- 接続する計算機の管理者権限パスワードを申請時に通知すること。
- 接続する機器内でファイアウォールを設定すること。
- 基本的に、すべてのポートへの外部からのアクセスを閉じること。
- その上で、必要最低限のポートのみ公開すること。(同セグメント内であっても同様。)
- 公開するポートは、ホスト接続申請書に明記すること。
- 接続機器に対しては、3か月に1回以上の頻度で定期的なセキュリティチェックを実施すること。
- セキュリティ事故発生時は、即時以下の対応を実施すること。
- 対象機器をネットワークから物理的に切断する。
- 電話にて、ミッション担当者に対して事故発生の連絡を行う。
- 利用者からの連絡前にNICTサイエンスクラウド事務局にてセキュリティ事故発生を認識した際などの緊急時には、研究代表者または接続ホストの申請者宛にNICTサイエンスクラウド事務局から電話連絡を入れる場合があるので、基本的に電話を受けて対応可能な体制を整備しておくこと。
- 利用条件
- 設置する機器にてNICTサイエンスクラウド外部への公開サービスを実施する場合は、原則としてハウジングゾーンの専用セグメントを割り当てる。
- 研究代表者が、当該のセグメントの管理責任者となること。よって、複数の機器を同一セグメントに接続する際には、接続ホストの責任者を同一人物とすること。
- サーバ用途の計算機は、基本的にCUI操作のみを提供したLinux機とすること。
- 特別な事情によりLinux機を選択できない場合は、個別にNICTサイエンスクラウド事務局またはNICTサイエンスクラウド研究開発メンバーに相談のこと。
- 設置する機器とクラウドリソースゾーンの機器を接続する場合、外部公開サービスを実施しないことを原則とする。
- クラウドリソースゾーンはNICTサイエンスクラウド提供の共有リソースや他の利用者の接続計算機などの重要な機器が混在する大きな仮想研究ネットワークであることを十分に理解し、意図する/しないに関わらず、NICTサイエンスクラウド全体に影響を与えるセキュリティ事故の原因となる可能性が十分にあることを認識した上で、適切な対策を講じて接続すること。
- NICT本部に機器を設置する場合は、NICTの都合により計算機の停止を依頼する場合がある。
- 計画停電の前後や、その他個別事情など。
- 計算機の停止は、利用者が責任を持って行うこと。
- 計算機の電源投入(電源ボタン押下)について、NICTサイエンスクラウドに依頼する場合は、その都度、NICTサイエンスクラウド事務局に相談のこと。
- 必要に応じて、機器のユーザ情報、機器管理手順、セキュリティ対策手順の提示を依頼する場合がある。
- セキュリティ事故およびNICTサイエンスクラウドの運用に支障を与える事故が発生した際には、事務局側で機器の停止およびネットワークからの切断を行う事がある。
- NICT本部以外に機器を設置する場合は、NICT本部と利用者施設との間は、JGNによって接続のこと。
- JGNの接続申請が別途必要となるため、NICTサイエンスクラウド事務局に相談すること。
- JGNと接続するL2スイッチは、原則としてNICTサイエンスクラウド専用とすること。
- L2スイッチの調達や設定、管理などについては、事前にNICTサイエンスクラウド事務局に相談すること。
- L2スイッチ等にて、JGNからNICTサイエンスクラウド VLANに出るポートには、物理的な鍵をつけること。
- NICTサイエンスクラウドのネットワークを構成する機器(SW、ハブ、LANケーブル、計算機など)は、他のネットワークの機器と見間違えることが無いように、シールを貼るなど、明確に識別して管理すること。
- NICTサイエンスクラウドのネットワークを構成する機器は、NICTサイエンスクラウドに申請している関係者以外が物理的に安易に触れない場所に設置すること。
JGN研究計画について
- NICTサイエンスクラウドは、NICTのJGN上に構築されています。
NICTサイエンスクラウドはNICT(研究代表者は統合データシステム研究開発室・村田健史)をプロジェクトリーダーとして「サイエンスクラウドによるビッグデータ科学研究およびクラウド技術開発(英語名:Studied of scientific research works and development of cloud technologies via NICT Science Cloud)」(以下、サイエンスクラウドJGNプロジェクト)としてプロジェクト申請を受理されています(H.28年3月現在)。
- すべてのNICTサイエンスクラウド利用者(サイエンスクラウド研究プロジェクト)は、このサイエンスクラウドJGNプロジェクトの参加者となります。
- NICTサイエンスクラウド成果報告は、JGNが求める成果報告等としても利用されます。
また、その他の情報がJGN報告等で利用されることがあります。
- サイエンスクラウドJGNプロジェクトは、NICT、大阪大学、名古屋大学、九州大学が共同研究機関として登録されています(H.25年2月現在)。
JGNのアクセスポイントを利用したサイエンスクラウド利活用研究を行う場合には、共同研究機関登録をお願いすることがあります。
また、研究機関情報に研究者として登録していただくことがあります。
詳細については、NICTサイエンスクラウド事務局までお問い合わせください。
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