当室は、2014年10月21日から23日まで、ベルギー王国ブリュッセルで開催されたMeteorological Technology World Expo 2014*1において、広域観測網監視システム(WONM system)*2、フェーズドアレイ気象レーダ*3リアルタイム可視化システム、STARStouch*4などの気象データの取得、分析、可視化に関する技術成果の展示を行いました。
*1 http://www.meteorologicaltechnologyworldexpo.com/japanese/show_news_14.html
*2 http://sc-web.nict.go.jp/sc_topics.html#tp20131022
*3 http://www.nict.go.jp/press/2012/08/31-1.html
*4 http://geotail.nict.go.jp/
Meteorological Technology World Expo会場のNICTブース
STARStouchにデータビュー(プロット)保存機能が実装されました。URLを保存することで、データビューを他のユーザと共有することが出来ます。インターネット公開やTwitter等のSNSでの利用も可能です。是非お試しください。
(例)GEOTAIL衛星が捕らえたプラズモイドの観測例(1993年10月5日)
近年、様々な分野でのビッグデータ処理が注目されています。そのなかでも、クラウドに蓄積されたビッグデータをクラウド外からアクセス・処理する技術の必要性が指摘されています。
NICTサイエンスクラウドでは、遠距離高速ネットワーク下でクラウドストレージデータを処理する「遠隔高速ストレージ」を開発しました。テストベッド研究開発推進センターの協力を得て米国・デンバーにおけるSC13において実験を行いました。
その結果、日米間10Gネットワークにより7.2Gbpsでクラウド上のデータを読み出してTDW(タイルドディスプレー)に表示することに成功しました。
NICTサイエンスクラウドでは、地球規模での観測網を容易に監視するためのシステムとして、WONMシステム(広域観測網監視システム)を設計・実装しました。(http://sc-web.nict.go.jp/sc_report.html#WONM)
WONMシステムは、UPSと小型サーバを観測サイトに設置するだけで、データセンターまでのデータ収集を自動的に行い、またネットワーク環境やデータファイル伝送状況、サーバHKなどを一台の端末で監視できます。
NICTサイエンスクラウドが開発したWONMシステムでは、現在、①南極昭和基地、②アラスカ観測所、③SEALION(東南アジア)観測所などに設置された合計147台のサーバの監視とデータ収集を行っています。監視結果はWebで確認でき、障害等が発生した場合にはその場所、時刻、障害内容などをすぐに確認することができます。