利活用イメージ
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クラウド型科学研究のためのNICTサイエンスクラウド利活用方法を提案します。
サイエンスクラウド利用概要
研究者は、手元のパーソナルコンピュータからNICTサイエンスクラウドにインターネット等を介して接続することで、クラウド内の様々なリソースを利用できます。
データ指向型研究(ビッグデータ科学)のために、大規模分散処理環境と大規模分散ストレージを利用することができます。
NICTサイエンスクラウドは、クラウド型科学研究のために、次のような利活用方法を提案しています。(これら以外の新しい研究手法については、ご相談ください。)
- クラウド基盤を活用した利便性の高い研究スタイル(クラウドサービス利用)詳細はこちら→
- クラウドリソースを活用したビッグデータ科学研究(研究開発システム利用)詳細はこちら→
クラウド基盤を活用した利便性の高い研究スタイル(クラウドサービス利用)
クラウド研究環境利活用
- 研究者が個別の研究環境を用意することなく、低コストで科学研究環境(データ処理計算機やデータストレージ)を利用できます。
ネットワーク管理、システム(サーバ・ストレージ・可視化環境)管理などから解放されて、研究に専念できます。
- 単独で研究を行っている研究者、小規模予算で研究を行っている研究者に、特に有効です。
科学研究用アプリケーション・システム利活用
- NICTサイエンスクラウドが開発した科学研究用アプリケーションおよびシステムを利用して研究を進めることができます。
- アプリケーションおよびシステムは、NICTサイエンスクラウド(またはハウジングゾーンに接続した独自研究環境)において利用できます。
- アプリケーションおよびシステムの利用方法はそれぞれ異なります。サイエンスクラウド利用申請書に明記していただくと同時に、研究目的や利用方法に応じて、NICTサイエンスクラウド事務局までお問い合わせください。
仮想ラボラトリーによる協調的研究開発
- NICTサイエンスクラウド上に、研究者個人や研究グループの協調的研究環境(バーチャルラボ)を構築し、目的に沿った研究を進めることができます。
- 国内外に分散した研究者が、計算機リソースやデータ、プログラムを提供・交換・共有・再利用・協調的解析する場合などに有効です。
- 共有するプログラム、データを研究者サイトにダウンロードして解析することもできます。
- ※NICTサイエンスクラウドは、開発初期にOneSpaceNet(OSN)と名付けられていました。
(現在でも、OSNと呼ばれることがあります。)
これは、サイエンスクラウドが一つの仮想研究環境として、そのうえで様々な研究者が協調的に研究を進めるコンセプトを示しています。
冗長化環境の利活用
- これまでの科学データは、研究者が独自サーバ・ストレージ上で管理することが多く、バックアップや冗長化環境が不十分な場合がありました。NICTサイエンスクラウドは、科学研究データの冗長化環境を持たないユーザのために、データストレージやデータ処理サーバなどの冗長化環境を提供しています。
- 冗長化されたネットワーク機器、データストレージ、データ処理系サーバ、データ公開系サーバを用いることで、データ処理やデータ公開を定常的・継続的に行うことができます。なお、NICTサイエンスクラウドがデータやサービスの可用性を保証するものではありません。
- ユーザがフロントエンドNASに保存したデータファイルは、バックエンドNASに定期的に複製保存されます。また、同時に分散ファイルシステムで地域分散保存されることがあります。(地域分散保存はサイエンスクラウド技術開発の一環として行っています。ご理解とご協力をお願いします。)
- 保存データを処理するためのプログラム環境(データ解析サーバ)も冗長化できます。
クラウドリソースを活用したビッグデータ科学研究(研究開発システム利用)
大規模データ処理(ビッグデータ処理)
- 数100コアを超える計算リソースと数PBを超えるストレージを中心とした処理環境によるビッグデータ科学研究環境を提供します。
- NICTサイエンスクラウドのシステム構成についてはこちら。
- NICTサイエンスクラウドのリソースについてはこちら。
- ビッグデータ科学研究には、次のような研究テーマがあります。
- 100コアを超えるCPUでデータ処理を同時に行う研究
- 10TBを超えるデータを並列処理する研究
- NICTサイエンスクラウドには、様々なスペックの計算機がクラスタ単位で稼働しています。ユーザは、個別にクラウド担当者と相談して、利用する計算機・時間・プライオリティーを決定します。
独自研究環境のクラウド接続による研究環境拡張(ハウジング・ホスティング)
- サイエンスクラウドに(構築済みの)独自の研究環境を接続し、サイエンスクラウドリソースを利用した研究環境の拡張を行います。 例えば、次のような利活用方法があります。 (なお、すべての研究環境の接続を許可するものではありません。独自研究環境拡張については、個別にサイエンスクラウド事務局にご相談下さい。)
- 独自のデータ処理環境をNICTサイエンスクラウドのFW下に接続(ハウジング)する。
- 独自のデータ処理環境とNICTサイエンスクラウドのデータ処理環境を接続した研究開発を行う。
- クラウド内の可視化デバイスにより独自のサーバのデータ表示(可視化)を行う。
- サイエンスクラウドホスティングサーバ上に、既存(構築済み)のシステムを導入する。
- 独自研究環境のクラウド接続は、一般的なハウジングとは次の点で異なります。
- サーバ管理(電源管理・セキュリティー対策など)は利用者側で行っていただきます。
- JGN-Xのアクセスポイントへの接続は、利用者側で用意していただきます(NICTサイエンスクラウド事務局にご相談ください)。また、独自研究環境をサイエンスクラウドに接続する場合には、JGN-Xの共同研究プロジェクトに参加(登録)をお願いします。(JGN-Xの共同研究プロジェクトについては、サイエンスクラウド事務局までご相談ください。)
科学データクローラ(自動収集)サービス
- インターネット上で公開されている各種科学データファイル(特に地球環境・宇宙環境データ)のクローリング(Crawling)を行います。
データファイルの更新(新規・変更)があった場合に、データファイルを自動的にダウンロードします。(これまでの実績はこちら。)
- データ収集を自動化することで、研究者はデータ処理に専念することができます。
また、サイエンスクラウドの定常処理サーバを利用することで、ダウンロードデータを定常的に処理または公開することができます。
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