クラウドアプリケーション・サービス紹介
各画像をクリックすると、詳細情報を表示できます。
NICTサイエンスクラウドのアプリケーション・サービスについて紹介します。
WSDBankアプリケーション
アプリケーション概要
サイエンスクラウド上にデータを保存または公開するためのWebアプリケーションです。データファイルはNICTサイエンスクラウドのフロントエンドストレージに保存され、定期的にバックエンドストレージにバックアップされます(図は
こちら)。また、希望者は、開発中の分散ストレージシステム上に地域分散して保存することもできます。データ収集・保存実績は
こちら。
WSDBankでは、ユーザはWebアプリケーションを通じて次の操作を行うことが出来ます。
- データファイルの保存(アップロード)
- データファイルの取得(ダウンロード)
- データファイルの管理(移動、コピーや削除など)
- データファイルの公開(認証有り、認証無し)
- 他ユーザとのデータファイルの共有
- 名前を指定してのデータファイルの検索
利用手続き
NICTサイエンスクラウドユーザは申請無しで利用できます。
※ NICTサイエンスクラウドの利用を希望される場合は
利用申請を行ってください。
利用条件
- 本アプリケーションを利用するためには、サイエンスクラウドIDが必要です。
- PCのブラウザからご利用ください。
OS:Windows Vista以降, MacOS X 10.7以降
ブラウザ:Google Chrome, Firefox(すべて最新版)
マニュアル
こちらからダウンロード(対象ファイルを右クリックして保存)してください。
STARStouch
アプリケーション概要
STARStouchは一瞬の現象(最短1秒程度)からゆっくり変化する事象(最長100年程度)まで、年表やグラフ、画像を見たい時間スケールでズームイン・ズームアウトおよびスライドしながら自由に表示するWebアプリケーションです。
STARStouchの技術
NICTサイエンスクラウドを基盤とした、データ収集・伝送技術(
NICTY /
WONM )、並列データ処理・可視化技術のマッシュアップにより、STARStouchが構築されています。下記は様々なデータをSTARStouchに表示するまでのフローです。
- 実データ(メタ情報を含む)を収集【NICTY /WONM を利用】
- 収集したメタ情報はデータベース(Meta-DB)に登録しSPL(*1)を出力
- SPL(*1)および実データを利用して、STARStouchに必要な画像(プロット、サムネイル等)を出力【並列データ処理技術を利用】
- (*1)すべてのデータはXML(SPL:StarsProjectList)で表現されており、データファイル構造やファイル情報を意識せずに、データを読み出すためのクラスライブラリ(SEDOC)を利用してSPLを参照することで処理データを一元的に扱っています。
STARStouchの事例サイト
以下は、STARStouchを利用した事例サイトです。
利用条件
STARStouchの利用条件については、下記の通りです。
- PC
OS:Windows Vista以降、Mac OS X v10.9.5以降
ブラウザ:Google Chrome、Safari(すべて最新版)
- タブレット端末
OS:Android 4.4以降、iOS 8.1以降
ブラウザ::Google Chrome、Safari(すべて最新版)
マニュアル
STARStouchの利用方法については、
こちら をご覧ください。
データ提供希望
STARStouchは、グラフ、画像、年表など、あらゆるタイプの時系列データを時間スケーラブルに表示することができます。本アプリケーションでは宇宙や地球の観測データだけでなく、気象、環境・建築、防災、エネルギー、宇宙、農林水産、化学、生命科学、医療・福祉などを含む様々な科学データや、地域、観光、メディア、流通、歴史、文化などの社会データに利用できます。
STARStouchに表示するためのデータ提供を希望される方は、
NICTサイエンスクラウド事務局までご連絡ください。
STARStouch 関連論文
- 世界科学データシステム(WDS)のための学際的科学データ表示Webの提案,村田健史,鵜川健太郎,村永和哉,鈴木豊,渡邉英伸,是津耕司,山本和憲,篠原育,笠原禎也,岡田雅樹,小嶋浩嗣,能勢正仁,木村映善,建部修見,田中昌宏,情報知識学会誌,Vol.24,No.3,pp.297-320,2014.(PDF)
お問い合わせ
バーチャルオーロラツール(Virtual Aurora Tool:可視化用)
アプリケーション概要
- 地球近傍の宇宙空間(電離圏・磁気圏など)を対象とした3次元流体シミュレーションを時系列可視化するツールです。サイバネット社のAVS Expressにより実装されています。
- バーチャルオーロラの主な機能は次の通りです。
- 地球(惑星)磁気圏の磁場、磁気圧、プラズマベクトルなどの物理量の三次元可視化が可能です。
- 空間の任意の点を通る磁力線を描画できます。これらの点や位置情報は外部のファイルから読み込むことも、バーチャルオーロラ上で指定することも出来ます。
- 地球電離圏の表面の、電場などの物理量を表示することが出来ます。
- 複数の3次元可視化画像から動画を作ることが出来ます。
- 電離圏・磁気圏共通ファイルを読み込むと、電離圏と磁気圏の様子を別画面で同時に閲覧することが出来ます。
- バーチャルオーロラ上で指定した直線上の物理量を、二次元グラフに表示することが出来ます。
- NICTサイエンスクラウドでは、バーチャルオーロラによる並列可視化技術開発を行っています。詳細は、NICTサイエンスクラウド事務局までお問い合わせください。
- バーチャルオーロラツールの利用方法の概要は以下の通りです。詳細は、NICTサイエンスクラウド事務局までお問い合わせください。(ドキュメントなどがある場合は、研究目的に限って提供します。)
- 時系列電磁流体データをHDF5形式で作成します。(全物理量データが一つの時刻ファイルに保存されている形式。)
- データファイル情報(メタ情報)をSPL(StarsProjectList)形式で保存します。SPL形式の詳細に詳細はNICTサイエンスクラウド事務局までお問い合わせください。
- バーチャルオーロラツールを起動して、HDF5ファイルとSPLファイルを読み込みます。(バーチャルオーロラツールは、WindowsとLinux(主要なディストリビューション)で動作します。)マニュアルについては、NICTサイエンスクラウド事務局までお問い合わせください。
- 動画像、静止画像、3Dデータ形式などで出力します。
利用手続き
利活用実績(~H.24年度)
コード開発主担当者 | 研究担当者 | 研究テーマ |
田中高史 | 情報通信研究機構 電磁波計測研究所 宇宙環境インフォマティクス研究室:久保田康文 | 次世代型磁気圏-電離圏結合シミュレーションの可視化 |
深沢圭一郎 | 九州大学情報基盤研究開発センター:深沢圭一郎 | 大規模地球磁気圏シミュレーションによる太陽風プラズマ侵入過程の研究 |
藤田茂 | 情報通信研究機構 電磁波計測研究所 宇宙環境インフォマティクス研究室:村田健史(~H.24) | パラメータ感応試験による地球磁気圏の太陽風応答データベース作成 |
利用手順
- データファイルをフロントストレージに保存します。
- バーチャルオーロラツールがセットアップされたデータ解析サーバ上で保存データファイルを可視化します。
- バーチャルオーロラツールは次のデータ解析サーバで動作します。(seg-vis01、seg-vis02, seg-vis03, seg-vis04, sc-vis, seg-vm02-ws08)
その他
広域観測ネットワーク監視システム(Wide-area Observation Network Monitoring system: WONM system)
システム概要
- 広域(インターネット上)に分散する観測機器を監視し、定常的・自動的にデータを伝送するシステムです。
伝送されたデータはサイエンスクラウドのストレージに保存され、クラウド内のデータ解析サーバで処理することもできます。
監視項目
以下の項目を監視することができます。
- 伝送データファイル(未伝送ファイル)情報管理
- 未伝送量表示(ファイルが過剰に未送信で蓄積された場合の警告有り)
- 伝送サーバシステム情報管理
- CPU使用率
- メモリ使用率
- HDD使用率
- 伝送頻度(例:1時間に1回)
- データファイル再送設定(ON/OFF)
- ユーザ情報(ssh情報)
- フォルダ・ファイル情報
システムのカスタマイズ利用について
- 広域観測ネットワーク監視システムは、データ伝送機能・サーバ監視機能・Webアプリケーションから構成されます。
- データ伝送機能とサーバ監視機能により出力されたステータス情報は本システム用に標準化されています。標準化されたステータス情報を出力することで、システムを独自のデータ伝送機能やサーバ監視機能で置き換えることができます。
- 伝送データをサイエンスクラウドのメタデータベースで管理することができます。
- システムカスタマイズについては、NICTサイエンスクラウド事務局までお問い合わせください。
利用手続き
利活用実績(~H.26年度)
- 「東南アジア域低緯度電離圏観測(SEALION)・南極観測」(情報通信研究機構 電磁波計測研究所 宇宙環境インフォマティクス研究室:山本和憲)
主な対象観測・目的 | 東南アジア・南極・国内のリモートセンシングデータ (イオノゾンデ、GPSシンチレーション、GPS-TEC、地磁気、オーロラライブ画像) ※試験中を含む |
対象観測拠点数 | 11拠点 (フィリピン・セブ、タイ・チェンマイ、タイ・チュンポン、ベトナム・バクリウ、インドネシア・コトタバン、南極・昭和基地、鹿児島・山川、北海道・サロベツ、北海道・稚内、沖縄・与那、米国・アラスカ) |
監視対象サーバ数 | 31台 |
データ転送頻度・転送量 | H.24年度より転送開始 HK情報と死活監視 |
- フェーズドアレイ気象レーダのデータ利用システム(情報通信研究機構 電磁波計測研究所 センシングシステム研究室:佐藤晋介)
主な対象観測・目的 | 大阪大学 フェーズドアレイデータ |
対象観測拠点数 | 2拠点 (小金井、大阪) |
監視対象サーバ数 | 5台 |
データ転送頻度・転送量 | H.24年度より転送開始 データ伝送なし HK情報と死活監視 |
- 「NICTサイエンスクラウド管理運用業務」(NICTサイエンスクラウド:村永和哉)
主な対象観測・目的 | NICTサイエンスクラウドサーバ群 (小金井、けいはんな、名古屋、大阪、沖縄) |
対象観測拠点数 | 5拠点 (小金井、大阪、名古屋、沖縄、けいはんな) |
監視対象サーバ数 | 122台 |
データ転送頻度・転送量 | データ伝送なし HK情報と死活監視 |
利用手順
- 監視対象(観測所等)情報(IPアドレス、ネットワーク環境、転送データサイズなど)をNICTサイエンスクラウド事務局に提出。
- NICTサイエンスクラウド事務局が、通信管理サーバを設定。利用者は、監視対象サーバを設定。
- データ収集・サーバ監視を開始。収集状況はサーバ情報は、通信管理サーバ(Webサイト)によりモニタリング。※WebサイトはNICTサイエンスクラウド外部から閲覧できません。SSH接続+ポートフォワードによりアクセスできます。(H.25年4月現在)。
- 収集データは、クラウド共通リソースゾーンのフロントエンドストレージに保存されます。データ処理は、①クラウド共通リソースゾーンの小金井設置のすべてのデータ解析サーバ、②クラウド拡張リソースゾーンの定常処理サーバおよびデータ解析サーバ(Win)、③ホスティングゾーンの独自解析サーバより行うことができます。
その他
NICTY/DLA(データ収集ツール)
ツール(システム)概要
- NICTY/DLAは、NICTサイエンスクラウドが開発した科学データ専用のインターネットデータファイル収集システム(Crawler)です。自動収集実績はこちら。データ収集・保存実績はこちら。
- NICTY(Network Infrastructure for data Collection Technology)
- NICTYはRSS1.0を用いてファイル情報(メタ情報)を収集するアプリケーションです。
- インターネット上で公開されるデータファイルについて、HTTP/FTP/SFTPなど主要なプロトコルに対応しています。
- 収集したメタデータはNICTサイエンスクラウド内のデータベース(STARSメタデータベース)に格納されます。
- STARSメタデータベースに登録されているデータファイルのメタ情報を元に、定期的にデータファイルをデータファイルダウンロードエージェント(DLA)を用いて収集し、大規模ディスクにアーカイブすることができます。
- これにより、研究者は自らデータを収集する作業から解放され、クラウド上に蓄積されたデータベースを利用して研究を行うことができます。
- システムカスタマイズについては、NICTサイエンスクラウド事務局までお問い合わせください。
利用手続き
利用手順
- 以下のデータ公開サイト情報をNICTサイエンスクラウド事務局に提出。
- 研究プロジェクト名
- IPアドレス(もしくはホスト名)
- ファイル名規則(ディレクトリ、URIを含む)
- アクセス権限(非認証、パスワード認証等)
- データ公開プロトコル(HTTP/FTP/SFTP等)
- 収集開始日時(すべてのデータを収集する場合など、過去に戻り指定することも可能)
- データ更新/追加頻度(「1回/1時間」等)
- ファイルサイズ(1ファイル当り)
- ファイルフォーマット(CDF、テキスト等)
- データの内容(収集するデータがどの様なデータなのか)
- 収集データの利用目的
- NICTサイエンスクラウド事務局が、NICTY/DLAサーバを設定。利用者は、データ公開サイトとデータ収集交渉。
- 定常的なメタ情報およびデータファイル収集を開始。収集状況はサーバ情報は、NICTY Webサイトでモニタリング。※WebサイトはNICTサイエンスクラウド外部から閲覧できません。SSH接続+ポートフォワードによりアクセスできます。(H.25年4月現在)。
- 収集データは、クラウド共通リソースゾーンのフロントエンドストレージに保存されます。データ処理は、①クラウド共通リソースゾーンのすべてのデータ解析サーバ、②クラウド拡張リソースゾーンの定常処理サーバ、③ホスティングゾーンの独自解析サーバより行うことができます。
- 収集データプロットにSTARS Windowsアプリケーションを利用することができます。(STARS対象データのみ。)
その他
- NICTサイエンスクラウドの全システム図はこちら。
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